融資審査に落ちてしまう理由は?
美容室の開業融資、いわゆる創業融資は全ての方が受けられるわけではありません。
通過率は50%程度とされており、半分が審査に落ちています。
民間への積極的な融資を行っている日本政策金融公庫でも、融資金を返せそうにない相手には貸しません。
つまり、審査で落とされるのはそのように判断されたからです。
審査に落ちてしまう理由
(1)自己資金が足りない
自己資金は開業のためにどれだけ準備してきたかをアピールするものです。
自己資金が足りないと、開業準備の努力や計画性が足りないと判断される傾向があります。
また、事業が資金ショートを起こす可能性も高くなるので、貸す側のリスクも高いのです。
このように自己資金の不足は、審査落ちの理由となります。
(2)創業計画書の完成度が低い
創業融資を受ける場合は、創業計画書の作成が必須ですが、「根拠のない売り上げ予測」や「コストチェックがいい加減」等、内容の完成度が低い場合は審査に落ちてしまいます。
担当者も融資のプロなので、現実味のない計画書はすぐに見抜かれてしまいます。
(3)個人の信用情報に問題がある
クレジットカードローンの支払い遅延など、返済滞納(いわゆる金融事故)がある場合は、お金の管理がいい加減だと判断されてしまい、審査に落ちる可能性が高くなります。
金融機関への返済状況は個人信用情報機関に5年から10年は保存され、公庫の担当者が審査前に必ず確認します。
そのため、融資申請前に、金融事故の履歴が残っていないかチェックしましょう。
(4)公共料金や税金を滞納している
源泉徴収票や確定申告書、貯金通帳等から公共料金や税金の支払状況が確認されますが、未納や滞納がある場合は問題ありと判断されます。
必ず支払いを済ました上で、融資申請を行いましょう。
そのままの状態で審査を受けても落とされてしまいます。
(5)面接での説明が不十分
審査面談では融資を希望する理由や、創業計画について詳しく聞かれます。
質問に的確に答えられるよう、対策が必要です。
説明に矛盾があったり、面接でのマナーが悪ければ、審査は通過できません。
審査に落ちてしまったら…
日本政策金融公庫では、審査に落ちてしまうと再度の申し込みに半年以上かかります。
融資を受けられないと、開業予定が大きく狂ってしまいます。
そのため、できる限り1回で審査を通過したいところです。
それでも落ちてしまった場合は、
- 自治体の制度融資に挑戦する
- 落ちた原因をよく分析し、改善をしてから公庫の融資審査に臨む
まとめ
創業融資では半分の方が審査に落ちてしまいます。
日本政策金融公庫の担当者も貸したお金が返せそうか、融資する相手の資質・創業計画の妥当性等を見ています。
ポイントをきっちり理解した上で準備を行い、万全の体制で審査に臨みましょう。
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