美容室開業に必要な資金はいくら?
美容室の開業には、どれだけの資金が必要になるかご存じでしょうか。
不動産契約費用だけでなく、内装の工事費用、仕入れ費用の他に、毎月の運転資金もかかるので、高額の資金が必要になってきます。
美容室開業にかかる費用
美容師の開業に必要な費用は以下の通りです。
- 物件取得費用…保証金+仲介手数料で家賃の4〜7ヶ月分がかかる
内装費用…坪数によって金額が変わるが、20坪程度で600万円程度かかる
薬剤・備品仕入れ費用…接客に必要な機材一式、初回はまとまった数を発注するケースが多い
運転資金…毎月発生する家賃、薬剤仕入れ、人件費、集客媒体、水道光熱など
20坪で家賃が15万円程度の物件で開業しようとすると、物件取得にかかる費用は120万円程度で、工事費は600万円になります。
人件費は開業日の前月から給与が発生するものとして二名雇うとして50万円程度。
これらに消耗品費および設備費や販促費がかかってくるので、合計はおよそ1,000万円となります。
実際にこれだけの金額がかかるかは、相場や地域によっても異なりますが、通常、美容室を開業する時にかかる費用は800〜1500万円と言われており、高額の資金が必要なのです。
初期費用を抑える方法
初期費用を抑えるには、費用の大半を占める物件取得費用および内装工事費用を抑えると良いでしょう。
具体的には
- 家賃について減額交渉をする
- 家賃発生日を開業日からにお願いする
- 内装についてデザイン性を抑える
- 居抜き物件を使用して工事箇所を少なくする
と言った方法です。
居抜き物件とは過去に入っていたお店の内装や設備が残ったままの物件です。
以前に美容室だったお店を選べば、設備機器をそのまま活用でき、工事費用も壁や天井のクロス張替えだけで済む可能性もあります。
その他にも
- 新規に導入する設備をリース品にする
- シャンプーやリンスなどの薬剤の仕入れについて値引き交渉する
ただし、初期費用を下げるということは、お店作りについて妥協するということであり、当初抱いていた理想からは離れてしまいます。
また、節約したい一心で安物の薬剤や備品を使用することも顧客獲得に不利になる可能性があります。
初期費用を抑えるにはいくつも方法はありますが、カットして良い箇所としない箇所はきちんと決めておきましょう。
開業資金を用意する方法とは
前述の通り、美容室の開業には多くの資金が必要です。全てを自己資金のみで賄えれば良いですが、中々に困難です。
よって、基本的にはある程度の自己資金を用意した上で、不足分を融資で賄うのが一般的です。
中でもお勧めなのが公的な金融機関である「日本政策金融公庫」の融資制度を利用することです。
日本政策金融公庫は、
- 低金利
- 返済期間が長い
- 創業期で実績のない場合でも融資可能
という特徴があります。
そのため多くの起業家が利用しています。
まとめ
美容室開業には多額の初期費用が必要です。費用を抑えようと思えばいくらでもできますが、コストカットをすれば理想のお店作りからは遠いものとなってしまいます。
お金をかける部分と削減する部分をしっかり決めて納得のいくお店を完成させましょう。
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