コラムcolumn

美容室開業で居抜き物件を利用する場合の注意点

居抜き物件
 

美容室を開業するにあたって、居抜き物件を利用する選択もあります。
居抜き物件とは、前のテナントで利用していた内装や設備・器具等を引き継げる物件です。

シャンプー台や空調設備などをそのまま利用できるので、工事費用を安く抑えられるメリットがあります
ただし反面、レイアウト変更が容易でなかったり、設備が古すぎるとメンテナンスに費用がかかってしまうなどのデメリットもあります

よって、物件選びには注意が必要です。



居抜き物件のメリットとデメリット

(1)メリット

  • 工事費用が安く抑えられる
  • 工程も少なくなるので早くオープンできる
  • 前の店舗の顧客を取り込める可能性がある

以前の施設条件を引き継ぐので、多くの場合は工事費用が安くなります。
工事箇所も少なくて済むので、開業までの日数もかかりません。

また、以前入っていた店舗のイメージも多少は引き継ぐので、その時に通っていたお客さんを新規顧客として取り込める可能性もあります。


(2)デメリット

  • 設備が古すぎると使用できない可能性も
  • 前店舗の印象を引きずってしまう
  • 内装が容易でない場合も

美容院で使用するシャンプー台や空調は10年も経てば不具合が発生します。
物件の状態が古く、故障してる設備が多い場合、メンテナンス費用がかかってしまいます

買い直しなんてことになると、処分費用もかかるので本末転倒です。

また、前のお店から譲り受けたイメージを引き継ぐということは、悪い部分も引き継ぐということです。
悪いイメージを払拭しようとして、内装やレイアウトを大きく変更する場合、既存設備の撤去作業が加わるため、逆に費用が高くついてしまいます。



対策方法

(1)物件の状態を細かく確認する

古い物件や、長期間使用されていない物件については、設備に問題がないかよく調べましょう。

特に、ボイラーやエアコンなどの設備機器は入れ替える際の費用も高額になりますし、オープンした後に入れ替える場合はお店を休業することになります。
使用年数と可動状態はしっかりチェックしましょう。


(2)リース契約の有無

一部の居抜き物件では、備品にリース製品がある場合もあります。

リース契約期間中のものがある時は、リース契約を名義変更して引き継ぐか、現オーナーに契約を終了してもらうのか確認しましょう。


(3)設備のリストを必ずもらう

譲渡を行なう前に、譲り受ける設備や備品のリストを前のオーナーから必ず提出してもらいます。

引き渡しの際にリストを確認し、不要な残置物がないかしっかり確認します。



まとめ

居抜き物件は工事費用が安くなると思いがちですが、条件によっては処分費用やメンテナンス費用が重なって、思わぬ金額になってしまうこともあります。

きちんと確認を行って、最適な物件を選んでください。




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