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美容室の開業に必要な資格と手続き

美容室

 

美容師として独立開業するには、美容師免許を持っていて、ある程度の自己資金さえあれば良いというわけにはいきません。

お店の規模によっては美容師免許以外に必要な資格があり、また保健所や税務署で手続きを行わないと開業できないのです。

本コラムでは、美容室の開業に最低限必要な資格と手続きについて解説していきます。

 

必要な資格

美容室開業には以下の二つの資格が必要になります。

  • 美容師免許
  • 管理美容師免許

美容室を開業するためには、当然「美容師免許」が必要です。しかし、他の美容師を雇う場合は「管理美容師免許」がないとだめです。

1人で開業、経営していくなら管理美容師免許は必要ありませんが、顧客を多く抱えたい場合や将来的にサロンを大きくしていきたい場合には、取得しましょう

 

(1)美容師免許

美容師免許は国家資格の一つです。

厚生労働省が指定する美容師養成施設にて所定の学科を習得し、最終的に実技試験と学科試験に合格すれば免許を取得することができます。

 

(2)管理美容師免許

管理美容師免許の取得条件は以下の通りです。

  • 美容師免許を取得した後、3年以上の実務経験を経る
  • 各都道府県で実施される講習を受講する

講習内容は美容業の衛生管理に関するもので、受講日数は3日間で計18時間となります。講習は頻繁に開催されているものでなく、石川県の場合、年に1回しかないので、日程には注意してください。

申し込みは管理理容師・管理美容師資格認定講習会開催案内のHPや、郵送でできます。

 

保健所での手続き

美容室の営業には保健所からの許可が必須です。そのため、「美容室開設届」を申請した後、開設検査に合格しなければなりません。

開設届には、施設名称や開設者名、管理美容師番号などを明記します。提出の際には施設平面図や付近の見取り図、従業員名簿や健康診断書を添えます。

開設検査では、保健所の職員がお店にやってきて立入検査を実施します。申請書類をもとに構造や設備について確認します。基準を満たしていれば後日確認書が発行されます。

 

税務署での手続き

事業主となるわけですから、税務署にも開業届を提出しなければなりません。提出期限は事業開始から1ヶ月以内となっているので忘れずに手続きをしましょう。

開業届を出しておけば事業所得者として登録されるので、確定申告の際に「青色申告」が申請できるようになります。
青色申告は所定の申請用紙の提出や複式簿記による記録などの要件がありますが、最高65万円の控除が受けられたり、損失を繰り越せたりと節税面で大きなメリットになります

 

まとめ

美容室の開業に必要な資格は

  • 美容師免許
  • 管理美容師免許

であり、必要な手続きは

  • 保健所での美容室開設届
  • 税務署での開業届

となります。

これ以外にも資金調達のための融資申請や、不動産業者とのやりとり、美容商材を供給してくれるディーラー探しなどやるべきことはたくさんあります。

そのため、開業準備は早めに取り掛かることが大切です。

 


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